SRV

ティービーレイヴォーンに出会ったのは大学1年のときだったと思う。
芝の郵便貯金会館(?)に初来日のコンサートに行った。
残念なことにSRVは90年8月、クラプトンとのセッションの後
ヘリコプター事故で逝ってしまったけど、
テンガロンハットを被って弾き捲くるSRVは僕にとって
全く新しいタイプのギタリストだった。


確かにクラプトンもブルースを弾いているが、
SRVとはタイプが違うと感じた。
うまくはいえないけどホールでライブをやってきた人と
ライブハウス(テキサスの酒場かな)で鍛えられた人との違いか。
SRVの方がショーマンシップに溢れているとも言えるのかもしれない。
そんな違いはともかく、SRVのギターの音は野太い。
太い弦とハーフダウンチューニングのせいもあるのだろうが、
ズシリと堪える。


SRVがメジャーデビューする前のモントルージャズフェスティバルで
演奏しているDVDを最近見た。
凄い緊張感を感じた。
なんだこいつはとブーイングする観衆を前に
いつもと変わらぬアグレッシブなプレイを続けるSRVに寒気がした。

ライヴ・アット・モントルー 1982&1985 [DVD]

ライヴ・アット・モントルー 1982&1985 [DVD]


この中の曲で「give me back my wig」 というのがある。
「俺のかつらをかえせよ」というタイトルだが、
曲中いきなりこの歌詞を叫んでる。
その歌詞の続きは、
「お前は禿げればいい。お前には関係ないだろ、
かつらを買ったわけでもないくせに。」
あまりにストレートすぎて、意味がわからない。
これって何かの比ゆなのか。
ブルースは奥が深い。
確かにこの曲はクラプトンは歌わないだろう。